産卵直前のカラスミ(ぼら子)です。
一腹あたり平均で脅威の450g!
もはや高価過ぎて小売りできるサイズではありません。
このサイズになると、スライスすると卵のツブツブが見えます。一個一個が稚魚になれるチカラと脂分を蓄えています。
脂が多いボラ子は塩が入りにくくカチカチにはなりません。
仕上がりで150g以上あれば、大体この部類に入ります。それ以下は薄っぺらくて硬くて塩辛い…という事になります。
成熟したボラ子で作った唐墨はパンパンで薄く伸ばす事は不可能ですから、分厚い物が上質という事ができるかもしれません。(魚卵の袋の大きさは変わりませんので、成熟してくると、パンパンに張ってきます。その逆で未成熟の卵は中身が少ないので仕上がりは薄っぺらくなるのです)
そもそも唐墨というものは、魚卵の中の脂分が30%以上あり、一ヶ月近く干しても乾ききれないものを指します。脂がすくないとカスカスに乾いてしまうわけです。他の魚種で作るとそうなります。知る限りではぼら、まぐろ、エツ、あたりがそれに当てはまるようです。
語り出したらキリがないので、今日はこの辺で…(笑)